日経平均の日足チャートで見ると、1万円割れと同時に、2月の安値を一気に割っており、さすがに随分下げたなという印象。但し、寄付後に更に下げることがなかったため、売りが売りを呼ぶ総悲観の状態にはなっていない感じ。
欧米が落ち着くようならそろそろ反発といった雰囲気の位置だが、買いポジションの整理が十分とは言えない印象のため、この水準から上昇したとしても、戻りは限定的で再度の下げの可能性を十分に考えておく必要がありそう。
また、寄付後の堅調さから、新たな買いポジションが増えているようにも思うので、期待に反して更なる下落があれば、そろそろ本格的な投げが出てくる水準になってきたように思う。
個別銘柄は、全面大幅安の展開。ギャップダウンで大きく下げ、その位置で小動きのものが多い。寄付後には上昇しているものも多いが、ほとんどの銘柄で、前日の水準には届いていない。そのため、下げたところではリバウンド狙いの買いが入るものの、買いの勢いは限定的な印象。
但し、主力銘柄の中でも、日立建機、ソニー等は、前日比+圏まで上昇している。そのため、既に大きく下げている銘柄の一部では、売りの勢いが弱まりつつあり、買いが優勢になってきた印象。
全体的に見ると、日経平均の印象と同じだが、短期的には買いの勢いが増してきており、少し戻る局面が近づいている印象。しかし、最近の下げトレンドを終了させる程の買いの勢いは今のところなく、反発しても戻りは限定的となりそう。